押し付けがましい人のコントロールや干渉を避ける対処方法が書いてる本

最初の印象は、

親切で、丁寧で、分からないことを詳しく教えてくれてありがたい人。

でも、時間が経つにつれ、あれれ？

実は、その人は、相手を思い通りにコントロールしたいだけの人間であった。

相手が思った通りに行動しなかったら、今度はブチ切れ。

親切どころか、おせっかい過ぎて押しつけがましい人。

私もそんな面倒くさい人に困っていて、読んだ本がこれです。

おのころ心平さん著書。

「人間関係　境界線の上手な引き方」

キーワードは「バウンダリ」。

相手がある一線を越えてきたら、こちらも対処、反撃に出ること。

押し付けがましい人についての対処方法が役に立ったので、こちらの記事に記録を残しておきます。

押し付けがましい人の心理とは？

まずは、押し付けがましい人の心理について、本書の引用から。

98ページです

押し付けがましい人というのは、一般に善意なので悪気がありません。

自分が良いと思うことは相手にとっても良いことであると思い込みやすいところがあります。

世話好きで感謝されることが嬉しいのでこちらが望むようなサポートをしてくれて最初は本当に助かります。

しかし、これが段階的に進むと相手からのコントロールが始まります。

こちらも最初は受け入れていますが、やがて

「おかしい」

「もういい」

と思って態度を硬化させたりすると、

「これだけやってあげたのに」

と態度が反転します。

押し付けがましい人の心理は、

自分流で社会や人間関係にチャレンジしてきたこと。

そしてその方法で一定の成功を収めてきた自負があることです。

そうそう、これこれ。当たってる。

私も職場の人間関係で全く同じような人に困らされた経験をしました。

その人は、世話好きで、仕事のやり方を丁寧に教えてくれはするのです。

不必要と思うくらい丁寧に事細かく教えてくれるのです。

最初は、親切な対応に「ありがとうございます」という気持ちだったのですが、

１００％その人の言われた通りの行動をしていないと、ブチ切れるようになってきたんです。

どっちでもいいような、ささいなミスに対してもキレてきます。

例えば、ドキュメント作成で１文字の誤字脱字があると、そこを厳しい言葉で叩いてくるとか、

無駄な空白（スペース）が１文字分入っているだけでも怒りながら指摘してくるんです。

「これ、教えた通りにやってないやないか！」

と。

別の言い方をすると、仕事で１００点満点の出来じゃないとすぐに怒る人。押し付けがましく丁寧に教えたことに対して、相手が１００％期待通りに仕事をしないとキレる。

マジで面倒くさい人。

そんなんだったら、一切教えてくれない方がよっぽどマシ。

重箱の隅をつつくようなささいなことまで完全に干渉してくる人。

押し付けがましい人の心理が、９８ページの説明でよく理解できました。

押し付けがましい人へ対処方法は？

では、そんな人にどんな態度を対処すれば良いのでしょうか？

対処方法を一言でいうと、

シャークケージ

自分の印象を変える。つまり第2印象を作ってしまうというやり方です。

面倒な相手と、わざとちょっとした喧嘩をする。

言い換えると、緊張感や対立をわざと起こすようなことを言うのです。

シャークというのはサメのこと。ケージは、入れ物のこと。

小さな空間の中に、サメが突然入ってきたかのような豹変ぶりを見せる。

というところから、シャークケージという名前がついています。

わざと怒りを見せる。

しかも、強烈に思いっきり。

一回きりではなく、定期的に日を置いてそれを行う。

そして、徐々に相手との距離をあけていく。

相手も、ここの線を越えと相手は怒り狂っていうのを理解してもらうために何回も繰り返すんです。

そうすることで自分を尊重してもらう。

49ページの引用

言い換えると、相手に舐められないように振る舞うということでしょうか。

「私は、あんたの奴隷じゃないよ」

と相手にわかってもらう行動をする。