あー、自分もこんな年になったんだな。
40歳を超えて、ついにこういう本を読むようになってきました。
「人生の折り返し点を迎えるあなたに贈る25の言葉」
佐々木常夫さん著書。
本書は、40代や50代になった人の
- 子供との付き合い方
- 会社での立ち振舞い方
を主に学べる指南書でした。
もう20代、30代とは違って若くはないことを自覚し、これからどういう考え方にシフトしていけばよいかを考える1つのきっかけとなる本になります。
チェックした箇所を引用してメモ書きしておきます
子供は子供の人生を歩む
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ページ55、56
でも子供の人生の主役はあくまでも子供自身です。
親が期待している人生を子供がそのまま歩むものではありません。
親にできることは子供の興味、関心や夢や目標で適性や資質などをきちんと理解し、彼が彼自身の手によってより良い進路決定や自己実現ができるように後押ししてあげることです。
そのためにもまずは子供の話をじっくりと聞かなくてはいけません。
自分の子供であっても、別の人間。
自分の考えや希望を子供に押し付けるのはダメ。
親ができることはせいぜい、子供の話をじっくり聞くこと。
子供が中学生、高校生、大学生などになったときに親が出来る最大の援助は相談に乗ってあげること。子供が話を聞いて欲しい時に、話を聞いてあげること
本書には書いてないですが、もう1つ親がすべきことはお金の援助ですね。大学生までは親がお金を出してあげないと。子供が自分でお金を稼ぐようになるまでは。
話を聴くこと。また、子供の教育のためのお金を出すこと。
呼び捨てや「くん」付けをせずに「さん」付けする
次は、自分の不完全さを受け入れ相手の不完全さを許すという章です。
君付け
ページ116
年上であろうと年下であろうと皆、長所と短所を持っていて年齢にはあまり関係がないと考えるようになりました。
だからもっと謙虚になって、「われ以外みなわが師」というぐらいの姿勢で周りの人から学ばなければいけないと思い、全ての人に敬意を込めてさん付けで呼ぶことにしたのです
いますね。会社で後輩を「くん」付けで呼ぶ人。
仕事のメールの本文で、AさんとBさん宛てにメールを書くときに、
To:Aさん、Bくん
と書いて、わざわざ、Bさんのことだけを「くん」付けでメールの本文を書く人。
私も違和感を感じていました。
「さん」であろうが、「くん」であろうが大した違いはないのでは?
と思われるかもしれませんが、私は全然違うと思います。
「さん」付けでいうと、相手を対等の関係とみなしているように感じます。
一方で、「くん」付けは、相手を下に見ているように感じます。
「くん」付けをしている本人は無意識しかもしれませんが、心の中では相手を下に見ている可能性がありますよね。
ましてや、仕事の関係で呼び捨てなんてもってのほか。
でも、結構会社にいますよね。呼び捨てで言っている人や「くん」付けしてくる人。
私も、本書の佐々木さんの言うことを支持できます。
リーダ次第でチームの雰囲気が決まる
次は、悲観は気分のもの。楽観は意志のものという章です。
152ページ
リーダーが意思をもって明るく元気でいるとチームの雰囲気も変わります。
部署の中で大きな問題が起きて重い雰囲気になっている時でもリーダーだけはいつもと変わらない表情で出勤をしてみんなに明るく「おはよう」と声を掛けます。
するとメンバーも平常心を取り戻すことができます。
そして会議の時は悲観的な発言ではなく「こうすれば解決できるのではないか」という建設的な発言を心がけるみんなの気持ちを前へと向かせるためにです。
人生の折り返しを迎えるということは、年齢でいうと半分より上になることを意味します。
組織の中では、リーダーや管理職になる人も多いはず。チームの上の人が暗い顔をしていたら、チームの雰囲気が暗くなるのは当たり前。
意識して明るくすることの大切さを書いてあります。
私の職場で考えてみるとよく分かりました。課の課長の人間性でチームの雰囲気が決まってしまうことを実感しています。
最近だと、部下の努力過程に労いの言葉がなく、褒めることもなく、一方で常に部下の仕事の至らないところばかりを指摘する上位職制の課長に当たったことがあります。
チーム内の雰囲気が暗~いんです。
憂鬱なんです。
部下からすると、
「仕事をやってもやっても認めてくれない。ダメ出しばかりされる。そりゃ、文句ばかり言われたら、暗くなって当たり前よね」
っていう心境です。
自分がチームの中でリーダの立場であれば、周りの雰囲気が悪くならない努力が必要。
一方で、自分が、あるチームの中でリーダの立場ではない場合で、チームの雰囲気が悪い時はどうすればいいのか?
それは、わざと大げさに暗い憂鬱な雰囲気を醸し出して、「リーダの影響でチームの雰囲気が悪いんですよ」とアピールする手段にも使えますね。
今、目先のことに集中する
最後に、年を取っていくたびに感じ方が増す「残りの人生は短い」という悲観的になりがちな考え方について。
元気が出るフレーズで締めくくられています。
ページ166
特に現代は人生80年の時代です。60歳で定年退職を迎えたとして20年も残っています。山本さんは今50歳ですからあと30年あります。できることはいっぱいあります。
「昨日は過ぎ去った。明日はまだ来ていない。私たちにあるのは今日だけ。では始めましょう。」
マザーテレサの言葉でした。
過去を懐かしがったり、悔やんでも意味がありません。
今日1日を精一杯生きる。今を生きることで悔いのない人生を全うすることにつながる。
この教えって、ホリエモンさん、ひろゆきさんなども、書籍でいつも言っている内容です。
あんまり先のことを考え過ぎず、過去にも執着せず、今を生きる。
いつ自分の寿命が尽きるかは誰も分かりませんが、自分の人生の先が短いことを悲観的に考えずに、いまこの瞬間を生きるのが楽しく生きる秘訣であることを再認識。
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まとめ
「人生の折り返し点を迎えるあなたに贈る25の言葉」
年を取ってもう人生短いなんて悲観的になりがちな時こそ読むべき本でした。
死ぬまで現役。死ぬまで明るく生きてやる。
そんな気持ちにさせられてくれる明るい本です。