世の中の流れで、年々タバコを吸う人の肩身が狭くなってきました。
私は喫煙者ではないので、この傾向は大歓迎です。
たばこを吸う人の肩を持つ気はまったくありません。むしろ、たばこの煙の受動喫煙には敏感で、一呼吸でさえもタバコの煙は吸いたくない派です。
でも、今日ヤフーで取り上げられていた記事の内容については、ちょっとおかしな風潮だと思っています。
それは、「たばこ休憩を従業員に禁止にするか否か」の問題↓
【たばこ休憩は禁止できるか】勤務時間中の「たばこ休憩」について企業は喫煙者と非喫煙者、双方の立場にどう配慮するべきなのか。喫煙の禁止や制限を設けること自体は、職務専念義務もあり違法ではないという。 https://t.co/bjjvSNSEt3
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2017年11月29日
今回は、
「タバコ休憩が多い人は、非喫煙者と比べて労働時間が減って不公平なのか(ずるいのか)」
について、個人的な意見を書きます。
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タバコ休憩はずるい、不公平?喫煙者は悪いの?
私が「おかしな風潮」と言いたいのは、非喫煙者から
「たばこを吸う人だけ、休憩時間が長くて多いのはずるい」
といった意見が沢山出ていることです。
勤務中のタバコ休憩に非喫煙者が怒り 「不公平。タバコ吸わないと集中出来ないなんて役立たず」キャリコネニュース https://t.co/ETfD7BFBhG @キャリコネニュースさんから
— ハノンマル (@hanonmaru) 2017年11月29日
この話題、喫煙者がターゲットにされていますが、喫煙者の人が悪いのでしょうか?
私はそうは思いません。
私が思うのは単純で、
「ずるい、不公平と思うなら、喫煙者を目の敵にせずに、休憩時間くらい自分で調整すればいいじゃん」
ということです。
タバコを吸わなくても、いくらでも休憩の方法があるじゃないですか。
- 甘いお菓子を食べたり
- 自販機でコーヒーを買って外で飲んだり
- 仲のよい同僚とおしゃべりしたり、愚痴を言い合ったり
- トイレにこもったり(用がある人に迷惑を掛けるのでNGだが)
とか。
「たばこ休憩をしている人はズルい」というのは、裏返すと
「自分も休憩したい」
っていうことでしょう。
だったら、自分も喫煙以外の理由で休憩すればいいだけの話です。
この辺り、私が知っている職場の範囲では、男性より、女性社員の方が上手くやっているような気がします。
すれ違いざまの廊下で世間話をしたり、食堂でお茶を飲んだり、適度に息抜きをしている光景を社内で見かけます。
ちなみに、工場のラインのように、流れる作業現場でお仕事をされている方は、そもそも自分勝手にタバコ休憩なんてできないですよね。なので、「喫煙者だけがタバコで長い時間休んでムカつく!」というストレスを感じるのは、主にデスクワークの職場での話でしょう。
そもそも、1日中休まずに集中して仕事が出来る人っているの?
まず、人を批判する前に、
「自分は勤務時間中に、1分たりとも業務以外のことをしていないのか?」
を振り返る必要があると思います。
私自身を正直に振り返ると、1日8時間ずっと集中して仕事が出来るかといえば、そんなのありえません!
私の場合、席を立たずにずっとPCの前に座っていても、合間合間で、ついついYahooニュースを見ちゃいます。
(11/29の今日は、「日馬富士が引退!」というニュースを勤務時間中に読んでしまいました!)
あるいは、少なくとも1時間に1回は席を立ちます。意識的に1時間に1回は席を立ってブラブラと歩くようにしています。
「1時間に1回は席を立つ」のは、専門家から聞いた2つの理由からです。
1つは健康面。
先生のお名前は忘れましたが、テレビに出演していた医師の情報。
椅子にずっと座りっぱなしだと、体の血液の流れが滞って体によくないそうです。少なくとも、1時間に1回は椅子から立つ方が健康に良いと聞きました。
もう1つは、集中力の問題。
人間の集中力は、1時間も継続しないということを、あらゆるビジネス書(自己啓発書)の著者が言っています。
例えば、下記の本で有名な著者の方も、はっきりとそのように言っています(科学的な研究結果を基に主張されています)↓
【古市幸雄先生】↓
【北岡秀紀先生】↓
人は、一定時間ごとに休憩が必要です。仕事中にちょくちょく休憩するのは当たり前です。
その中の1つが、「タバコを吸う」という休憩の仕方です。タバコを吸う人だけが叩かれるのは、おかしいと思いますね。
ただし、時代の流れが。。。
ただ、時代の流れは今、喫煙者を排除する方向に進んでいるのは間違いないでしょう。
今日のニュースでは、観光業で有名な「星野リゾート」が、喫煙者を採用しないと宣言していることが明らかになりました。
星野リゾートは喫煙者の不採用を明言
ホテル大手の「星野リゾート」は、他社に先駆け1994年から喫煙者の不採用方針を明確に打ち出し、現在も取り組みを続けています。その理由として、「ニコチン切れ」による集中力の低下や喫煙スペースの無駄、非喫煙社員の不公平感を挙げています。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/
article?a=20171129-00198976-toyo-bus_all
採用者の選考条件を決めるのはあくまで会社側なので、「喫煙」が理由で不採用にするのも大いに結構なことですね。
ちなみに、仮に私が採用担当(社長)だったら、
「たばこを吸う/吸わない」はどちらでもよくて、「非喫煙者の受動喫煙」が発生しない場所でタバコを吸ってもらえばそれでよいと思っています。
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まとめ
喫煙者の「たばこ休憩」について、「ずるい」「不公平」という前に、私を含めた非喫煙者は、
- 自分は、タバコ以外の理由で実は休憩をしているんじゃないの?
- 不公平と思う前に、自分も「休憩する」行動をしているのか?
を振り返るのが先かなと思います。
私はタバコの煙が大嫌いですが、「タバコが嫌い」であることと、今回の「喫煙者は休憩をしてずるい」という話は別問題ですからね。
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