国立がん研究センターの加藤友康さんが監修された
「最新 子宮がん・卵巣がん治療 納得して自分で決めるための完全ガイド」
不正出血をして、その原因ががんではないか?
と心配になった時に読むのに最適な本でした。
以下、不正出血をして心配なときに読むべきページのメモ書きを引用させていただきます。
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子宮がんの場合は不正出血あり、卵巣がんは不正出血しない
ページ33
卵巣がんは子宮がんのように不正出血することもなく、自覚症状がほとんど出ません。
症状があったとしてもお腹が張るとか重くなる程度です。
がんが大きくなると、腹部の膨満感やしこりで異変に気づくことがありますが、
単に太ってウエストがきつくなったとやり過ごしてしまうケースも少なくないようです。
ポイントは、
子宮がんでは不正出血することがある。
一方で、卵巣がんは不正出血することがない。
という点です。
不正出血した時の病気の原因、病名の特定の切り分けの1つの判断材料になります。
ページ50
卵巣の良性腫瘍、卵巣にできる腫瘍の90%は良性のものです。
腫瘍が大きい場合や悪性が疑われる際などには手術が行われます。
ポイントは、卵巣に何かしらのものができていた場合、つまり腫瘍ができた場合であっても、90%は良性のものということ。
何かできたからといって、あまり過度に心配をしすぎるのも良くないです。
ページ156
がんの初期は、ほぼ自覚症状がありません。
そういえば下腹部が重苦しかった
などという人もいますが、それは診断されてからのイメージにすぎません。
ただ一つ兆候があるとすれば、比較的初期に見られる不正性器出血です
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不正出血したら遠慮せずとりあえず婦人科で診察
本書を読んで、不正出血したからといって、過度にがんを心配する必要がないことを理解することが重要ということが分かりました。
が、周期的な出血でない場合、つまり月経(生理)ではない場合は、万が一を考えて専門医に診てもらう方が安心。
P.S
もう一つ、157ページにに、検診でのがん発見率について書いてありました。
全受診者のうちの発見率は子宮頸がんが0.01%、子宮体がんが0.13%。
その中の多くがごく初期の段階で見つかり、治しやすい状態での発見とのこと。
とにかく早期発見が望ましい。定期的な子宮がん検診は必須。
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