社会派ブロガーのちきりんさんが書いた
「自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった一つの考え方」
を読みました。
私が本書を手に取った理由は、ちきりんさんが出版された他の書籍が大変参考になったため、過去に出版された本も本でみようと思ったから。
本書は、
「あれもやりたい。これもやりたい。やりたいことがたくさんあるけど、全然時間がない!」
と思っている方は読む価値があります。
時間の使い方について、
「なるほど、こういう考え方をすれば、今よりも多くのことが実行できるかも」
っていう内容です。
一言で言うと、
仕事の生産性をあげることで、自分の時間を確保する。
具体例でいうと、今まで1週間かかっていた仕事を2日、あるいは、1日でやるにはどうすればいいか?
を自分の頭で考えることが、生産性を上げていく第一歩ということです。
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ありえないと思えるくらい短い予定表を立てて仕事をする
本書から3点、重要な点を引用させていただきます。
87ページ
30代になって、まだ一度もこの前と同じレベルの成果を出すのに
「次は前回より3割働く時間を減らしたい」
そのためには仕事のやり方をどう変えればいいんだろうと考えたことのない人はマジでそれはとてもやばい状態なのだと理解してください。
生産性を上げようと考えたことがないのは致命的なことなのです
40代の私にとって痛いフレーズ。
仕事時間を増やして早く成果を出す。
仕事時間を増やして精度の高い仕事をする。
こういう方針で無理してがんばってきました。
現在進行中の働き方だからです。
労働時間を増やさずに同じ成果を出すためにはどういう働き方をすればいいのか?
こういう逆の発想はしたことがありませんでした。
考えるきっかけになりました。
では次に、具体的にどのように生産性を上げるかについて
157ページ
大事なのは、あり得ないと思えるくらい時間の足りない予定表を作ることです。
そうしないと生産性は上がりません。
5時間で終わる仕事を4時間で終わらせるという目標では、少しばかり手や目を早く動かし、休憩時間を削ると達成してしまいます。
「ほんの少し早く終わらせる予定で仕事に取り組む発想ではダメ」
ということ。
ポイントは、従来と比べて極端に予定を短く設定する。
その極端に短い見積り時間で、どうやって仕事を完了させるか?
に知恵を絞るのが必要。
頭を使わないといけません。ちきりんさんは、「自分の頭を使って行動しよう」って、他の書籍でも主張されています。
そしてもう一つ。
自分の仕事を必ずしも全て全部やろうとしなくてもいいという発想を持つ大事さが177ページに書かれています。
あれもこれもと、全部自分で完璧にこなす必要はない。
自分の得意なことに注力し、自分が苦手なことは他の人にカバーしてもらう。
これくらいの割り切りも大事なことを教えてくれます。
人に任せるのも覚えるっていうのは、40代以降の中堅以降の人には大事な心掛けだと思います。仕事がいっぱいいっぱいで、もうこれ以上仕事量を増やせない状態になったときには、他の人にお願いすることも必要になってくるでしょう。
ただ一方で、20代、30代とか、若手の部類だと、仕事を頼む相手がいない場合もあります。また、若いうちから、自分の得意なことだけやって、苦手なことを放棄するような仕事の取り組み方をしていたら仕事の幅が広がりません。
まだまだ若くて、身体に無理が効いて、仕事をまだまだ覚えたいと気概のある人は、あれもこれにも手を出してがんばってみることも大事だと思います。
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まとめ
自分の時間を確保したい。
もっと時間が欲しい。
そいういう人は、ちきりんさんの本書は読んでみる価値ありです。
ポイントは、従来の作業見積りと比べて、極端に短い見積もり時間で取り組んでみるということ。