自分は知的労働者のつもりでいて、
1日の仕事のうち自分の頭で考えてる時間ってどのくらいあるのか?
実は、1日のうち自分の頭で本当に考えている時間ってほんとんどない。
そんなことに気づかされる書籍でした。
社会派ブロガー、ちきりんさんが書いた
「自分の頭で考えよう 知識に騙されない思考の技術」
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目次
知的労働者と思いきや、ほとんどの仕事は考えずに作業だけしている
38ページに、
とある会社の1日
の例が書いてあります。
1日のスケジュールを分割すると10個ぐらいあるとします。
でもそのうち、本当に自分の頭で考えながらやっている仕事って、実は2,3個しない。
っていう例です。
考えている仕事というのは、例えば
- 新企画について検討
- 上司とトラブル処理の相談
これらは考えている。
一方で、
- メールのチェック
- 資料作成
- 打ち合わせ
というのは実は考えている作業のようで、実は考えていないと。
資料作成は、時間が掛かります。
私も仕事の時間の多くに資料作成の時間がとられます。
資料作成って、自分の頭で考えながらながら資料作成をしているつもりでも、
実はただ単に作業をしているだけのことが多いとのこと。
確かにそうかも。
私が思ったこととして、もう少し正確にいうと、
資料をどういう構成にして、どのような内容を書くのかを検討する段階は自分の頭で考えているといえると思います。
一方、資料作成の作業にはいった段階では、ただ単に手を動かして資料を形にしているだけなので、考えている時間とはいえないと思いました。
プログラミングも一緒かもしれません。
ソフトウェアの仕様を検討している段階は自分の頭を使っています。
一方、その仕様をソースコードに落とし込む段階では、ただ単にプログラムを書いているだけ。このときは頭をそんなに使っていないかもしれないなと。
1日のうち、自分で考えている時間って実はわずか。
だからこそ、ちきりんがおススメしているのは、意識的に考える時間を確保すること。
理想は、1日2時間、考える時間を取ること。
それがムリなら、1日1時間を意識的に考えることをした方がいい。
考えるとは、「だからなんなの?」「なぜ?」「ここから何が言えるか?」を自分に問いてみること
本書では、考えるとはどういう行動のことか?
のヒントが書いてあります。
特に、本書に載っているグラフや図が理解しやすかったので、そのページを引用させていただきます。
データを見たら、条件反射で質問すること。
だからなんなの?
なぜ?
と考えてみる。
あとは、たとえば、グラフやデータを見て、
この情報からいえること、分かることは何?
を考えること。
233ページの引用もしておきます。
思考の棚。
手に入る可能性のある情報と、そこから言えること、わかること言えることを明確にする。
考えて、判断基準を1つか2つに絞る
次のポイント。
物事の判断基準をあれこれと作らない。
本書では、2つに絞ることを提案しています。
あれもこれもと判断の条件を掲げたら、
何を判断基準で選べばいいかがわからなくなる。
判断基準を2つに絞り、マトリクスを使って、2つの条件で4事象に分類して考えることをお勧めされています。
あれもこれもと判断基準を多く持っていたら何も決まらなくなる。
だから、優先順位の高い2つの基準だけで判断すること。
思い切って2つに絞ることが大事ですね。
そして、大事なのは、自分独自の選択肢を探すこと。見つけること。別に正解なんてないので、判断基準が他の人と違うことを恐れないこと。
自分自身のフィルターにかけること。それも結局、自分で考えないとできないでしょう。
例えば、本書に出てきた内容として、
新人を採用する際の選考の判断について、自分だったらどんな基準で採用する人を選ぶだろうか?
を考えてみました。
私の判断基準はどうか?
判断基準を1つに絞るとしたら私なら「この人となら一緒に仕事したいな」
と感じる人かで採用するかを判断するという結論でした。
こんな感じで、
「自分ならどうするか?」
を考えることは、自分の頭で考える訓練になるはず。
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まとめ
1日のなかで、どれだけの時間、自分は考えているのか?
ただ漫然と生活して、仕事をしている毎日の繰り返しだと、
もしかしたら、自分の頭で考えている時間って、30分もないのかも。
そんなことに気づかせてくれる本でした。
でも、「考える」とはどういう行動のことをいうのか?
って自分ではなかなか分からないものです。
なので、私はこう思いました。
毎日の生活の中で、
目の前で起きていることや見ていることについて、
「自分ならどうするか?」
「この情報から何が言えるのか?」
を自分に問いかけることから始めるのがいいと思っています。
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