親の教育や子育ての仕方によって子供の将来に大きく影響するのか?
その辺りが気になって仕方がない人もいると思います。
だからこそ不安になって、
小学生の時から英語やら、公文やら、個人指導塾、バレエやら、、、
子供が望まないにも関わらず、いろんな習い事をさせてしまう親さんもいるでしょう。
「良い学校に入って、良いところに就職しないと」
と、勉強を無理やりやさせて。
でも、その親のがんばりが、本当に子供の将来に決定的な影響を与えるのか?
その一つの回答が、橘玲さん「無理ゲー社会」に書いてあります。
私も、小学生の子供2人を持つ親として、本書を読んで非常に参考になりました。
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親(家庭)の影響が大きいのは幼少期まで
参考までに引用しておきます
116ページ
私たちは無意識のうちに、親(子育て)や教師(教育)が子どもの将来に決定的な影響を与えるはずだと思っているだが、
様々なデータはこの信念というより、願望にさしたる根拠がないことを示している。
子供時代のことを思い出せば誰もが同意するだろうが、
親(家庭)の影響が大きいのは幼少期までで、
小学校高学年になれば友達との付き合いの方が大事になり、
思春期を過ぎれば親の説教などどうでもよくなる。
重要なのは親や教師から褒められることではなく、
友達集団の中で注目され、
より良い性愛を獲得することなのだ。
だが大人になるとなぜかこうした体験を忘れてしまうらしく、
子育てや教育の影響をとんでもなく過大評価するようになる。
過去のデータからは、
子供へ影響を与えられるのはあくまで幼少期まで。幼稚園や小学校低学年まで。
小学校高学年、つまり、10歳以上になれば、親の影響はさしたる影響がない。
これが答え。
だから、小学校高学年以上の子供に、親が子供の将来に干渉しすぎても意味がないと割り切るのも大事。
では、10歳以上の子供に、親が全く影響を与えることができないのか?
そういうわけではありません。
親ができることもあります。
それは、子供が置かれている環境を大きく変えること。
例えば、家族で引っ越しをする。
子供が通う学校を変える。
子供が囲まれている人間関係をガラッと変えるようなことを親がすることができます。
別の言い方をすると、子供が付き合う人間関係(友達)を変えると、それは子供の将来に大きな影響があります。
子供が置かれる環境が大事という意味では、
子供が進学する高校や大学で、質の良い人が集まる学校に行かせるように、
親がサポートするのも親ができることかもしれません。
小学校高学年以上になった子供に期待しすぎない
既に十歳を超えた子供に対しては、
親が何をしようと、今後の子供の将来には大して影響がない。
という、あきらめ、見切りも必要。
私も10歳の子供を持つ親ですが、確かにその通り。
親の言うことって、聞かなくなってきてますもん。
自分のやりたいようにできなければ子供は反発する。
親より、友達が言ったことや、友達の行動に大きく影響されるようになってきています。
もちろん、子供をほったらかしでいいという意味ではありません。
しつけや、やっていいこととNGなことの線引きの指導は親の役割としてやらないといけない。
P.S
ちなみに、橘玲さんの「無理ゲー社会」
この本で知っておきたい内容。
283ページ引用します。
本書で述べたのはとてもシンプルなことだ。
あなたが今の生活に満足しているとしたら素晴らしいことだが、
その幸運は自分らしく生きる特権を奪われた人たちの犠牲の上に成り立っている。
リベラル化が進んでいるこの世の中では、人は二つに大きく分かれている。
上級国民と、下級国民。
上級国民とは、
知識社会、評判社会において、自分らしく生きるという特権を享受できる人。
忘れていけないのが、
上級国民は、大半を占める下級国民がいてくれるから成り立っているという事実。
下級国民とは、
自分らしく生きるべきだという社会からの強い圧力を受けながら、そうできない人たち
自分が上級国民になっていようが、下級国民の立場であろうが、
そういう世の中なんだ
という現実を知ることで、少しは生きるのが楽になる本です↓
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