「なんとなく、職場の雰囲気が良くない気がする」
「上司が高圧的なものの言い方をして、ビクビクする」
「仕事内容自体にはストレスは感じないけど、周りの人間関係で嫌で会社に行きたくない」
1つの組織や会社にいると感覚がマヒするので気がつきにくのですが、職場環境に違和感を感じながら毎日の会社生活を過ごしている人も多いと思います。
私もその1人です。でも、その職場に違和感を感じる感覚は大事にした方がよいです。
客観的に、今自分が働いている場所の雰囲気や働きやすさがどうなのかを知るきっかけとなる本がありました。
見波利幸さん著書「心が折れる職場」
上司の言動と心理次第で、職場のチームの雰囲気は決まる
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ページ65に、メンタル不調の部下を出さない職場のポイントが書いてありました引用します。
大きなポイントはたった一つ
不調者を出さない看護師長は、事ある毎に「あの件は大変だったね」「うまくいかなかったらまた相談してね」など、大変な状況を一人に任せきりにせず自分のことのように気にかけているのです
ページ65
いやいや、まさしく私がいる自分の職場環境が息苦しく感じるポイントが書いてありました。
上司自身から、解決策が提示されなくてもいいんです。
立場が上の人から
「がんばっているね。あんまりムリしないしょうに」
とか、たったこの一言があるかないかで、職場の雰囲気は全然違います。
「いちおう、あなたのことを気に掛けているよ」
と言ってくれるだけで、働いている身としてはストレスが大きく軽減します。
もともと頭がよくて仕事ができる人が上司だと、できない人の気持ちが分からないので大変ということが書いてあります。
ページ95
経験や能力もある。そしてどんな問題にも解決の糸口を見つけられる。こんな風に仕事ができると自覚している上司の元で働く若い部下はメンタルの不調が起こりやすくなります
自身が仕事ができるから、できない人の気持ちがわからないんですよね。
私も今の職場でよく上位職制からこんな言い方をされます。
「こんなレベルの低い内容、自分たちで解決してよ!」
と。上司に相談した最初に、この一言を言われるんです。こんな言い方をされたら、困っていて相談したいことも相談できませんよね?
「そんな言い方をされるなら、もうこの人に相談なんてしないわ!」
ってこっちも思ってしまいます。
その上司の心理はどんなものか?
本書の193ページに、「そうそう、絶対にこの心理」っていう答えが書いてありました。
引用します
よく大勢の前で、または顧客の前で部下を叱責する上司がいますが、あれは指導をしようとしているのではなくて自己アピールがしたいのです。私はこんなに色々知っている、私はこれほど優秀だ
言われてみればその通りです。
私の職場で、高圧的にマウントを取ってくる上司がいますが、まさしく周りに人がいるところで責をします。「あなたの技術レベルは低い」といった内容を周りがいるところで言ってくるのです。
自分の技術レベルが低いのは認めます。でも、毎回毎回、周りの人がいる前でそれいう必要ある?
で、193ページの引用箇所が一番しっくりした答えですよね。
上司:「俺はこんなに頭がいいし、知識が豊富で仕事ができる。お前らはレベルが低い。だから、私が一番優秀だ」
無意識かもしれませんが、こんな心理で部下に対して高圧的にマウントを取ってきているのでしょう。
100ページにはこう書いてありました
引用します
出世が早い人は若い時に現場の仕事でかなり優秀な成果を上げていることです。そのため、できない部下がなぜできないのかが理解できません。それでアドバイスを押し付けてしまう
会社の仕事なんて人生のほんの一部に過ぎない
会社でメンタルやられてしまう人へ、本書が発しているメッセージはこれです。
「会社と家だけの往復。それがあなたの人生のすべてじゃないですよ」
って話。
特に、本書の120ページあたりのメッセージが重要です。
会社で承認が得られなければ、自分が生きてる価値もないって思いこむ人が多いと思います。でも、会社の仕事なんて人生のほんの一部にすぎません。
会社以外の場所で、趣味の活動をするとか、家族と楽しむとか、一人で出かけたりゲームをするとか。何でもいいですけど、仕事以外の場所の楽しみを見つけて、会社の嫌なことなんてさらっと受け流せるようになれば、会社生活はぜんぜん怖くない。
そのような考えをさせてくれる書籍でした。
見波利幸さん著書「心が折れる職場」
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