ザイリンクスFPGA(Spartan-6)をWindows10のPCで動かす実験をしました。
使ったFPGAボードは、Spartan6の評価ボードSP605。(「えっ、いまさらSpartan-6?」とか言わないでね)
購入したキットのCD-ROMの中に、ISE(ISE Design Suite)が入っていました。ISEのバージョンは、Windows 10用の14.7ではなく、ISEバージョン13台とかの14.7以外です。
古いバージョンのISEをWindows10PCにインストールしても正常に動作するのか、試してみた結果をメモしておきます。
結論からいうと、
「素直にWindows10PC用のISE14.7を入れておけ」
です。
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目次
なんでわざわざ、windows10用以外の古いバージョンのISEをインストールして試したのか
ザイリンクスISEは、Windows 10用のもの(ISE14.7)が ザイリンクスのホームページに公式発表されています。
素直にそれをインストールすればよいのですが、ザイリンクスISEWindows 10用の14.7のマニュアル(PDF版)を見ると、
「CPUの空き容量が80ギガくらい必要」
とか書いてあります。
ISE14.7は、WindowsPCに対して、Linux のバーチャルボックスも含めてインストールするということで、 CPU の容量がかなり必要とか、恐ろしいことが書いてありました。
なので、まずはキットのCD-ROMに入っていた古いバージョンのISEをインストールしてみたのです。そちらは、だいたい16ギガぐらいの容量。
「古いバージョンの ISEでも、基本動作が出来ればそれでいいか」
と思って。
Windows 10 PC に 古いバージョンのISEを入れた結果は?
ISEのインストールは順調に終わりました。
インストール後、ISEのアイコンに出てくるのが、
「Win 64」と「Win 32」という二つのISE。
まず「Win 64」を起動してみました。こちらについては、ISEを起動するときに何かしらのエラーが出て、ISE自体の起動が出来ず、NG。
一方の 「Win 32」を選択すると、ISEは起動しました。そして、論理合成など、ISE内のアプリケーションの動作は順調にできました。
「なんだ、古いISEでも使えるやん」
と期待をしました。
でも、論理合成後に生成したファイルをSP605の評価ボードへ書き込む時についにエラー発生。FPGAボードとWindowsPCをUSB-UARTで接続し、書き込み動作をしようとした時にエラーが出ました。確か、
「このバージョンはサポートできません・・・」
などといったエラーでした。
ここで諦めて、結局Windows 10 PC には、ザイリンクス社が公式に発表しているバージョン14.7の ISEをインストールしました。ちゃんと動きました。
で、心配していた ISE1.47をインストール時に使用するWindows10 PCのハードディスクの容量は?
私のWindow10PCのHDD容量は残り70GByteくらいでした。
ISE14.7のマニュアルに書いてあるような、80ギガも入りません。
心配してましたが、結局、ISE14.7をデフォルト設定でインストールしたところ、
今のところ、だいたい20GByteくらいを使用しているだけです。
ISE14.7 Windows10用のインストール、基本的な初期操作方法のビデオ動画
Windows 10用の ISE 14.7のインストール方法、サンプルの論理合成の方法などは、Xilinx社のこちらのYouTube動画に掲載されています。
本当にクイックな解説ビデオですね。
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まとめ
Wndows10PCへは、素直に、ISE14.7をインストールした方がよいです。
今後は、ISEではなく、Vivadoが主流になるんでしょうか。(Spartan6では使えないけど)
FPGAに詳しい人に聞いたら、
「FPGA初心者にとっては、ISEの方がとっつきやすい」
とのこと。
Vivadoを使うときは、こちらの本を購入して勉強したいと思います↓
P.S
ところで、エンジニアであれば、いつ急に転職活動の機会が訪れるか分かりません。
今は転職活動をするつもりがなくても、「自分の市場価値診断」を無料で簡単に出来るサイトがあるのでやってみると面白いと思います。。私も実施してみました記録は下記の記事に載せておきました↓
やってみて損はないです。
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