品があるっていわれる人になるにはどんな条件が必要?
お金持ちになること?
社会的成功といわれる状態になること?
こちらの本が、いち意見として1つの参考となります。
銀座のクラブ、クラブ由美のオーナー、伊藤由美さんの書籍
「銀座の矜持 クラブ由美が30年間一流を続けられた理由」
30年以上、いろんな人間を観察し続けてこられた人が感じている品のある人の条件。
本書に詰まっていました。
メモった箇所を引用させていただきます。
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品がいい人、上品な人と感じてもらう条件とは?
まずは、伊藤さんのコメントではなく、本書に登場する歌手の神野美伽さんの言葉から。
ページ26
私は歌手という仕事をいつ辞めてもいいと思っているところがあります。
それは決してどうでもいいということではありません。
いつ辞めてもいいと思えるくらい、毎日、毎回真剣に仕事に臨んでいるということです。
品とは別の話ですが、人としてどう生きていくか?
の参考になることがこのあたりのページに書かれていました。
品の良さについて
ページ59
品の良さ、上品さというのは一朝一夕に身につくものではありません。
自分の所作、言動等、振る舞いなどを常に意識し生活や生き方にも気を遣って日々を過ごすことで自然と育まれるものです。
例えば、どんなに親しくなってもお客様との会話は丁寧な言葉遣いで対応する。
いわゆるタメ口では絶対に話さない。これはお客様相手の仕事ならば当たり前、基本中の基本です。
接客をする側は、どんなに親しくてもタメ口はNG.
では、接客される方のタメ口はどうか?
タメ口の方が親しみを感じて、より親近感を沸いてくれることもあるでしょう。ずっと敬語ばかりだと、一定の距離感を保ったままの関係になるような気もします。
でも、家族ではない相手なんだから、敬語ではなくても、いくら親しくなっても丁寧な言葉で話をした方が無難でしょう。
だから、私が思うのは、基本は丁寧語や敬語がベースで会話をする。でも、たまに思わず口から出るくらいのタメ口ならOK。こんな感じで、相手から、「見下されたような話し方」と思われないようなバランスで、たまには崩した言葉を発するくらいにとどめておくのがよいと思っています。
接客される側であっても、丁寧な言葉で話をしておいて、マイナスとなることはありませんからね。
お金があれば品が出てくるのか?
一流の風格が出るのか?
いや、そうではない。ということを言っておられます。
引用します
ページ68
お金があれば、社会的地位があれば、皆一緒かと言うとそれはそうではないです。
人はそんな物差しでは測れません。
人を測る物差しは、やはり「人柄」。これに尽きると思います。
例えば、そのお店を一緒に育てようと思う。そのためには自分のことだけでなく、お店や他のお客様のことにまで気を配る。
お客様というよりもお店のサポーターとしての役割を喜んで引き受ける。
そういう心意気を持ったお客様を一流と呼ぶのだと私は思います。
クラブの経営者目線からの例えで説明してくれています。
でもこの例えは、どんな立場の人でも応用できます。
私のような会社員の立場であっても。
レストランに入った時に、店員さんに親切に丁寧に接するとか。
会社の事務所の中で、トイレ清掃しているおばあさんに「おはようございます」とか挨拶をするとか。
よく顔を合わせる清掃員の方であれば、「いつもありがとうございます」まで言えたら上等です。私は、挨拶まではできるようになりましたが、照れ臭くて、「いつも掃除ありがとうございます」とまで、まだ言えたことはないです。
人を大事にしているかどうか
では実際に夜のお仕事でたくさんの人間と出会ってきて、その人の本質というか、どんな人なのかを見るポイントはどこなのか?
ページ118
私はお客様を値踏みしているのではありません。
クラブ由美で見ているのはただ一つ。
人を大事にしているお客様かどうかそれだけです。
人を大事にされている方はほぼ例外なくお金にもきれいで、お店や女の子のことも大事にしてくださいますから。
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まとめ
人を測るものさしは、結局は人柄。そして、人を大事にしているか?
これにつきる。
この一言がささる本でした。
「銀座の矜持 クラブ由美が30年間一流を続けられた理由」
社会的に成功してお金があれば、生活にも余裕が出て心にも余裕が出る。そうなれば、周りの人にも配慮が出来て、品のある人とか人柄がよいとか思われるのかもしれません。
でも、お金をがっつり稼いで、社会的に成功してると思われている人であっても、
著者の伊藤由美さんからみたら、一流とは言えない人もいると本書で書かれています。
金さえあれば一流で品がある。社会的に成功していても一流である。とは定義付けしていないところがポイント。
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