会社で、嫌な上司や同僚との人間関係で悩んでいる時、こちらの本を読むことおすすめします。
いや、おすすめどころか、マストですね。
だって、著者が産業医の方です。会社の人間関係のトラブルを知り尽くしたスペシャリストが書いた本です。
著者は、産業医、精神科医の井上智介さん。
「職場のしんどいがスーッと消え去る大全」
会社の人間関係で悩む会社員にとってのヒントが満載です。
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会社の人間関係でくよくよ悩む人が読むべき本
ページ38。
出来る限り今という時間軸に集中すること。
何をすればいいかわからない人も多いと思います。
紙に書き出してみてください
余計なことで悩まないために、今に集中すること。
これって、ホリエモンさんなど、いろんな著名人の方も同じようなことを言っています。
過去や未来のことで頭を支配されず、今、目の前のことに集中すると、こころを安定した状態で過ごせるということです。
でも、目の前には、やらないといけないことがいくつもあるとします。目の前のことに集中しようとしても、その目の前にタスクがたくさんあると、
なにから手をつけていいのかでまた悩んでしまいます。
そこで、タスクを紙に書き出す。
そうすることで、やることの整理ができ、優先順位付けがしやすいということ。
ページ44
自分でどうしようもないことは無視する。
鉛筆でバツをつけて OK
悩みを紙に書き出した場合の話。
自分でどうにかできることは、優先順位をつけて順番にやっていけばいい。
一方で、相手次第でしか解決しないことは、自分ではどうしようもないので、ほうっておくことしかありません。
例えば、相手の気分なんて、自分ではなんともできません。そんなことで自分が気をもんでも意味がありません。
次は、
「いつも全力投球しないといけないといけない」
って思ってしまいがちなときの考え方の見直しです。
ページ51
面倒なことをさせるな。
まあ。自分の出来る範囲でやるか
60点合格の気持ちで始める
完璧主義になってしまうと、いつか息切れしてしまって当然。
いつかは、心がアップアップになってしまいます。
「60点くらいの出来でもいっか」
くらいの気持ちをもつのが大事と教えてくれたページ。
ちなみに、自分は60点主義で仕事を進めても、上司や周りの同僚が完璧主義を求めてくる人だとやっかいです。
100点満点のものをアウトプットしないと何回もダメ出しをしてくるからです。でも、100点満点の期待に答えようと頑張りすぎてもキリがないです。相手にどう思おうとも、自分ができる範囲でやる、と割り切って仕事をすればいいんです。
人間関係に疲れてヘトヘトになってる時のアドバイス。
ページ67
自分と他人を分割して考える
相手に合わせすぎていると、
「都合のいい人だ」
と思われてしまうだけ。
相手に合わせすぎず、自分のペースでやればいいんです。
高圧的な人に対する対策。
マウントを取ってくる相手とはどういう考え方で接すればいいか?
ページ100
苦手な上司に対して、上から目線で見ることができその存在の小ささに気づくこと
ここでの「上から目線で見る」とは、
自分とその相手を客観的に見てみることをいいます。
本書では、
鳥になって空から全体を眺めて第三者的な視線で見ること。
と表現しています。
そして、
「高圧的な態度で従わせそうとして、この人、人間が小さいなあ。」
と思うことが効果的です。
もちろん、上司に限らず高圧的な同僚にも同様の対策です。
職場の人間関係が嫌で会社が辞めたくなった場合、こんな気持ちで会社生活をしてみるとよいというアドバイス。
ページ113
どうせ辞めると思って上司と関わっていると、気が楽になって意外と懐に飛び込みやすくなりました
会社の人間関係で悩んで、会社に行くのが嫌になってしまうなんて、真面目に考えすぎなんですよね。
しょせん、金を稼ぐ手段としての会社。
「何かあったらいつでも辞めてやる」くらいの軽い気持ちになれば、
意外と会社に行くのが楽になります。
ちなみに、著者の井上さんは、
「人間関係で悩んでいて、会社をやめようと検討している人は、意外と会社を辞めない」
と言っています。
会社なんてどうでもいいや、
くらいの気持ちの方がうまく会社でやっていくことができるそうです。
高圧的な人への対策として、どう対応すればいいのか?
123ページ
どこに行っても合わない人はいるということを覚えておきましょう。
結局は逃げるが勝ちなのです
これは、こちらの記事で紹介したみさきじゅりさんも同じことを言ってます↓
仕事で高圧的な同僚や上司から指摘されるたびに動揺してビクビクする性格を治したい人が読む本・みさきじゅり著者
嫌な人とは距離を置く。物理的に距離を置くというのが対策です。
職場が一緒だと、物理的に距離を取ること自体にも限度はありますけど、
極力離れること。そして、同じ空間にいる時間を極力短くすること。
くよくよ悩んでしまう人って、
ちょっと失敗したぐらいで、ずーっとあとに引きずって何日も落ち込んでしまうことがあります。
私のことなんですけどね。
それは絶対にNGのようです。
182ページ
仕事の一部分のことだけで、あなた自身の価値を過小評価することは絶対にやめてください
そうではなく、うまくいったことにフォーカスして、自分を評価するクセをつけた方が心の安定につながるということです。
次は、怒りの対処方法。
ページ202
カウンティングは怒りをクールダウンさせる代表的な方法
イライラした瞬間から1、2、3、9、10まで数を数えるだけです
イラッとした瞬間、声に出さなくてもいいから、
自分の心の中で10まで数えてみる。
すると意外と怒りがおさまりやすいということ。
自分1人で悩んでしまう人って、嫌な気持ちを自分1人で抱え込んでしまいがち。だから、怒りのコントロールも上手くできない
会社の人間関係がつらくなるのは、人からの評価を気にしすぎるから
最後に、
くよくよしたり人間関係に悩んでしまう人、
相手に思ったことを言えなくてストレスを溜めてしまう人、
その人の心理をひとつだけあげるとしたらここに書いてあることが正しいのではないか?
と思った1文がありました。
219ページ
相手を傷つけることを恐れているのではなく、実際は自分の評価などが傷つくことを恐れているのです
周りを気にし過ぎて人間関係にストレスを抱えてしまう1番の原因って、まさにこれでしょ!
と気づきました。
周りの人からの自分の評価が下がるのをビクビクして恐れているからこそ、
人の目が気になり、ストレスになる。
人からの評価って、他人が決めることなんだから、自分ではコントロールしようがない。
自分がやるべきこと、できることを普通にやっていたら、他の人の評価なんて気にしないようにすればいい。
60点合格。
あとは、
「何かあったらいつでも会社を辞めてやる」
「転職してやる」
くらいの軽い気持ちで会社生活を送ること。
他の人の評価を気にしすぎない。
これを意識するだけでかなり会社で生きやすくなると思えた書籍です。
本書のタイトル「消え去る大全」
と書いてあるように、具体的なアドバイス満載です。
さすが産業医の方が書かれた本。
会社に勤める人が悩むことをバッチリとらえています。
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仕事で高圧的な同僚や上司から指摘されるたびに動揺してビクビクする性格を治したい人が読む本・みさきじゅり著者