ランサムウェア(wannacry)の身代金を払ったらデータは復旧するの？

こんにちは、国際結婚ライターのハノンマルです。

日本でも2017年5月14日（日曜日）くらいから急に騒ぎ始めたランサムウェア(Wannacry：泣きたくなるの意味)。

ランサムウェアとは、簡単にいうと「お金を要求するウイルス」と言った意味合いがあります。

つまり、パソコンのデータを破壊したり、見えなくしたりといった実被害に加え、「身代金」お金を要求するウイルスです。

さて、今回話題になっているWannacryの場合、日本円で約3万円ぐらい(300ドル)の身代金が要求されているそうです。(ただし、ビットコインでの支払いの模様)

パソコンのセキュリティ会社などの専門家は、「一切身代金を支払わない方がいい」とは言っています。

でも、ここで気になっちゃうのが、

「実際に身代金を支払ったら、暗号化されて見えなくなったデータは見ることができるの？」

ということですよね。

過去のランサムウェア被害での事例を調べてみました。

1 日本企業でもランサムウェア(Wannacry)の被害が拡大
2 ランサムウェアの指示通りに身代金を支払ったら、データは復活するの？
3 Wannacryのケースでの身代金支払いの成功確率は未知
4 まとめ

日本企業でもランサムウェア(Wannacry)の被害が拡大

20万人以上が感染したランサムウェア「WannaCry」は身代金として約300万円をゲットしていることが明らかに https://t.co/KPHvL77YDs pic.twitter.com/tE8YXAT5dm

— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) May 15, 2017

5月15日、週明けの月曜日。

日本の大手企業や公共機関でも、ランサムウェアの仕業かもしれない被害があったみたいです。

例えば、日立製作所、ＪＲ東日本、イオン、大阪市です。

現時点では、ランサムウェア(Wannacry)が原因と特定された発表はされていません。でも、おそらく、今話題のランサムウェアではないかと言われています。

ところで、このランサムウェアで要求される身代金を払ったら、本当にデータが復旧するのでしょうか？

ランサムウェアの指示通りに身代金を支払ったら、データは復活するの？

あなたはどう思いますか？

私は、「そんな、あくどいことをする連中が、身代金を払ったからといってデータを復旧させるような親切なことは一切しないだろう」と考えていました。

ですから、「データ復旧の可能性は、ほぼ0%」だろうと予想しました。

あなたは、何％の確率でデータを取り戻すことが出来たと思いますか？ちょっと予想してみてください！

では、答え合わせです↓

過去、ランサムウェアに感染した組織が身代金を払って、データを取り戻すことができたかの統計データがありました。イギリスでの調査です。

引用元：　https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1609/08/news083.html

ランサムウェアに感染した組織のうち、身代金と引き換えにデータを取り返すことができたと答えたのは45％のみ。

実は何と、身代金を支払った組織のうち、ほぼ半分に近い組織がデータ復旧することができたそうです。

上記引用の文章では、「45%のみ」と書かれています。

でも筆者からすると、「45%も？意外とデータと取り戻すことに成功しているんだな」という印象を持ちました。

Wannacryのケースでの身代金支払いの成功確率は未知

今回のWannacryによって個人のＰＣへウイルスが感染して、

「身代金を支払えばデータが復旧する可能性があるかもしれない！」

と淡い期待を抱いたあなた。

ちょっとよく考えた方がいいかもしれません！

なぜなら、それは、まず先程の統計データは、Wannacryでの話ではありません。過去のランサムウェア被害における統計データです。

今回のWannacryによる身代金を払って、「データが復旧する確率」は、今のところ見つかっていませんので注意が必要です。

そしてもう一つ、先程の統計データは、従業員1000人以上の組織における統計データです。つまり、大企業ばかりです。

大企業の場合、もしかすると数万円レベルの身代金ではなく、何十万円、何百万円の身代金を支払っているかもしれません。たった数万円の身代金では、データ復旧をさせてくれないかもしれません。

そう考えると、「個人レベルで、わずかばかりの身代金を支払う」場合、データ復旧の可能性はもっと下がるのではないでしょうか。

少なくとも、今回のWanncryにおいては、統計データが出ておりません。犯人の要求通り、身代金を支払うというのは得策ではないと考えられます。

まとめ

過去のランサムウェアの被害では、1000人以上規模の組織に限っていうと、身代金を支払うと約45%の組織が、データ復旧出来たというデータがあります。でも、今回のWannacyrについては、情報がありません。

特に、個人レベルで身代金を支払うような真似は絶対にしない方が良いでしょう。

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