韓国語と日本語のバイリンガルの子供(大人)に育てることはできる?

2019年の夏、お盆休み、7歳(男)と5歳(女)の子供を連れて、妻の韓国の実家に遊びに来ています。

驚いたのが、5歳の娘のこと。

日本では、これまで一度も娘から聞いたことの無かった韓国語をペラペラと、

韓国のおじさん(サムチュン)やおばさん(イモ)、おじいさん(ハラボジ)やおばあさん(ハルモニ)としゃべっているではありませんか。

日本では、私の前では100%日本語しか喋っていないのに、韓国語を喋る相手(韓国人)に対して、普通に韓国語をペラペラと喋るようになった娘。

(7歳の子供は日本でもたまに韓国語を使っていたので知っていた)

まだまだ、日本語と韓国語のバイリンガルになったとは言えませんが。

これまで日本で、うちの子供達はどのような言語環境で生活をしてきたか、記録しておきます。

国際結婚で、私たち家族のような境遇で、

「生まれてくる子供が、日本語と韓国語の両方話せるようになったらいいなあ」

と思っている方へのご参考になればと思っています。

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日本で生活しているけど、徹底して妻は子供達に韓国語でしか話をしない

子供達の母親である、私の妻は韓国人。父親の私は日本人。

結婚以来、日本で住んでいます。

2人の子供も生まれてからずっと日本で住んでいます。

周りの日常生活の環境では、日本語しか聞こえてこない環境です。

上の子は、小学校2年生。日本の普通の公立小学校に通っています。

下の子、女の子も普通に近所の幼稚園に通っています

いたって、日本同士の夫婦の生活環境と変わりません。

ただし、唯一違うのが、

妻が常に韓国語で喋っていること。

子供が生まれて以来、子供に話しかけるときは絶対に韓国語。

これだけです。

これまで下の子は5年間、上の子は7年間、母親からは韓国語がインプットされていた状態。

上の子も下の子も、まだハングルの「文字」を読んだり、書いたりすることはできません。

ハングルの文字は、教えていないです。

韓国語をどこかの教室へ習いに行ったり、韓国語のDVDを大量に見せているわけでもありません。

寝る前に、母親が韓国語の本を読み聞かせすることはあります。(日本語の本の読み聞かせもするので、平均して2日に1回くらいでしょうか)

特別、意識して言語教育をした訳ではないのに、子供は自然と韓国語を喋れるようになるんだ

と、私は正直驚きです。

ちなみに、日本人である私と妻の会話はお互い日本語です。私が、細かい韓国語のニュアンスが理解できないからです。

私も、妻が韓国語で子供に喋っていることはインプットしてはいるのですが、圧倒的に子供の方が習得が早いです。

やはり言語の習得というのは、年齢(時期)によって習得のスピード、最適な習得の仕方は違うのではないか?

というのは子供を見ていて感じます。

大人になってからの言語習得は、意識してテキストやビデオの教材を使って「外国語の勉強」をしないとレベルが上がらないと感じます。

ちなみに、お母さんが韓国語で話をかけても、

子供たちからの母親への返事は、全て日本語です。

これが不思議なんです。

おそらく、日本で生活しているので子供達は日本語で話をする方が楽なんだと思います。

でも一方、韓国へ遊びに行って、相手が韓国語しか喋らないと分かれば、

韓国語を使って、一生懸命に言いたいことを伝えようとがんばります。

でも、日本人であるわたしが、韓国語で子供に話をかけると、

「アッパ(お父さん)は日本語で喋らないとダメ!」

と子供2人とも怒ります。

例外なく怒ります。

日本語が母国語のお父さんは日本語で喋るのが自然で、韓国語で喋ると違和感を感じるようです。

別に、無理にバイリンガルに育てようと必死になって教育してきた訳ではない

子供達は、韓国語(ハングル)の文字を読んだり、書いたりはまだできません。ハングルの文字は、もう少し大きくなって子供たちの頭の中に余裕ができてから覚えさせれば良いかなというくらいに思っています

私たち夫婦の方針としては、

今、日本で住んでいるからには、子供達には日本語をまず習得することを第一においています。1つの言語の習得が出来れば、第二言語の習得もスムーズに出来ると思っているからです。

一番まずいのは、日本語と韓国語の両方とも中途半端な習得で大人になってしまうことと考えています。

ただし、無理に日本語だけの環境に置くのではなく、

親は、自分の母国語で子供とコミュニケーションを取ること

だけは意識してきました。

過去にトリンプの社長をされた有名な吉越浩一郎さんも、子供がバイリンガルになる秘訣について

「親は母国語で子供と接することが大事」

と同じことをおっしゃってました。(吉越さんの奥さんも外国の方)

国際結婚をしている吉越さんの本は、同じく国際結婚している夫婦の方へオススメです。

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まとめ

5年後、10年後、うちの子供達の日本語や韓国語でのコミュニケーション能力はどうなっているのかはその時になってみないと分かりません。

本記事は、5年後、10年後、私自身が読み返して振り返るためにも書きました。

親が韓国人なら、子供も自然と韓国語をしゃべるかといえば、そうではないと思います。

その理由は、

私が以前、韓国語教室に通っていて知り合った人の中に、

「両親が韓国人だけど、日本で生まれ育ったので私は韓国語が全くしゃべれません」

という方が何人もいたからです。(おそらく、両親は日本語で会話していたのではないでしょうか)

やはり、子供が韓国語を常に浴びる環境に身を置かないと、しゃべれるようにはならないのでは?と思います。

ちなみに、日本人同士の夫婦、しかも、その親が日本語しか喋らなくて、ずっと日本に住んだ状態で子供を育てて、子供が日本語以外(英語、中国語、韓国語など)の第二言語を自然にペラペラとしゃべるようになるでしょうか。

私は、それは不可能に近いのではないかと感じています。

1週間に数回、数時間だけ外国語を習ったところで、子供が自然と言語を習得するなんて厳しいような気がします。

P.S

子供がバイリンガルに育ちつつある生活環境は、メリットもありますが、デメリットもあります。第一言語(うちの場合は日本語)の習得スピートは、純粋な日本人夫婦の子供より遅いと思います。

私は、英語発音の専門家でもある、下記著書の古市先生に対面で直接相談したことがあります。

そしたら、

「二か国語が混ざる環境にいる子供は、日本語の習得も遅いのは仕方がないですよ。周りの子供より日本語習得が遅いことに対して、親がどれだけ辛抱出来るかに掛かってます。」

と意見を頂きました。

子供の言語習得は、DVDのアニメの映像を沢山みせるとよいと下記の書籍で言っています↓

子供に言葉を早く覚えさせたい親さんは、上記書籍を読んで損はないです。

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