会社の人間関係に悩んでいて、その解決方法を探して、関連本を十冊以上読んできました。
本を探すときに、ネットで人間関係、職場の人間関係について悩みの検索をしていたら、
後日Google でおすすめの本として出てきたのがこちらの本です。
おネエ精神科医のウラ診療室。
Tomyというニックネームの著者。実際に精神科医をやっておられて、また、タイトル通りオカマの方です。
人間関係の悩み、こういう考え方で生きたら楽だよっていうヒントになる本でした。
具体的にどのようなところが参考になったかを書いておきます。
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心のモヤモヤ、常に不安な気持ちになりがちな時に思い出す箇所を引用
あれこれとやらないといけないことがあって、頭がいっぱいになってしまう人へのアドバイス。私もその一人。
そんな人は、こんな考え方をすると良い。
ページ35
常に何もかもができる人間になる必要はないの。
というより、全てがこなせる人間なんてロボットよ。
ロボットになりたいわけじゃないんでしょ。
自分の理想とする生き方に必要と思う課題をこなしていけばいい
全て自分で抱え込んでしまって悩み、
自分は何がしたいのか、
自分が何やってるのかも分からなくなって、
もう頭がパンパンっていう状態のとき。
この引用箇所を読み直すと我に返ることができそう。
次は、誰かから物事を頼まれて、安請け合いをしてしまう自分にウンザリ。
断ることができない自分への対処方法です。
ページ66
この状況を解決するには相手に合わせるのを止めるのが一番の方法なのよね。
まあとはいえ、今までのやり方をいきなり変えるのはなかなか難しいわね。
そういう人におすすめなのは一旦持ち帰ること。
何か他人に頼まれたら
「分かりました。じゃあ、後でスケジュール調べてからお返ししますね」
と反射的に答える。
ムリして、後先のことをあまり考えずに即答しちゃうからいけない。
ムリそうなことまで引き受ける必要はない。
即答する前に、一旦時間を作ること。
自分でよく考えてから回答すればいいってこと。
次は、なぜ人は不安な気持ちになるのか?
その不安な気持ちの根源は何なのか?
ページ91
大体人間ってね、やりたいことが混沌として何も決められないと不安になるのよ
このページでは、恋愛関係を例にして書いてありましたが、恋愛に限らず仕事についても言えます。
何が不安なのかが分からないときが一番つらい。
やりたいことがよくわからなくて、何をどう進めればいいのかわからない。
そんな状態だと不安が増すだけ。
そういう状態になったら、何かしらの決断をする時期がきたと思った方がよいということ。
「決められないから不安」
ここがポイントです。
次は、モヤモヤの気持ちの対処法。
ここでは、著者Tomyさんの父親が亡くなられた時、
後悔したり、
憂鬱になったり、
気持ちが落ち着かない時どうやって克服したのか?
という具体例を基に対処法が書いてありました。
180ページ
具体的にはノートに気持ちを書き留めたの。
文字にして読み返すことで不思議と気が楽になったわ。
よくわからないモヤモヤした感情は不安を呼び起こすの。
だから目に見える形にして整理したのよ。
厄介なのは罪悪感。
これに囚われると長期にわたって苦しむことになる。
でもこれも一過性に過ぎないはずなのよ。
抑えきれない感情に耐えかねて自分で罪悪感を作り出しているの。
自分が悪いと思うことで大切な人が亡くなったという耐え難い現実に理由をつけようとしているだけね
延々と続く、悲しみの気持ちでモヤモヤする状態を乗り越える方法です。
不安な気持ちを全部紙に書く。
この方法は、いろんな自己啓発書にも書いてあることです。
やっぱり、紙に書きだすって効果があるんですよね。
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まとめ
著者のTomyさんは、本当にオカマだったんですね。
自分がオカマであることをご自身の家族に告白されるまでのご自身の葛藤。
そして、ご家族にオカマであることを告白したときの家族からの拒否反応。
そんな苦しい思いをご自身されてきただけあってか、人間の悩みに真摯に答えてくる本でした。
本書に書かれた悩みの対処法は、精神科医として勉強や診察の経験、そして自らが経験された心の葛藤を克服した経験を含めて、現実的なアドバイスが詰まっています。
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