WannaCry/Wcry/WannaCrypt(泣きたくなる)という新種のウイルス(新種のランサムウェア・金を要求するマルウェア)が世界中で猛威をふるっています。
日本でも5月15日月曜日に被害が発生する可能性があると言われておりますので、速報でお伝えします。
ここでは、筆者も含め、パソコンに特に詳しくない人を対象に、
- 何が問題となっていて
- どんな被害が出ていて
- 個人レベルの対応・対策は、何をすればいいのか?
を簡潔にまとめてみました。
(専門用語では、ランサムウェアというようですが、ここでは分かりやすく、ウイルスという言葉に統一してお話します)
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目次
WannaCry(ワナクライ)ランサムウェア(ウイルス)へ感染するとどんな被害を受けるの?
まず、どんな被害を受けるのか?
このウイルスに感染すると、
「自分のPC(パソコン)や、サーバーに置いた大事なファイルが開けなくなってしまう」
可能性があることです。(感染経路は、メールのようです)
もっと言うと、ファイル自体が削除されるというより、「ファイルが暗号化されて開けない」ということです。
さらには、「身代金300ドルの支払いを要求する表示画面」が出たりするそうです。
このウイルスによる被害は、既に世界で99カ国75,000件以上で見つかっているそうです。
個人だけではなく、イギリスやロシアの政府公的機関や、スペインやアメリカなどの大手企業にも被害が出ているそうです。
被害に遭う可能性があるパソコンは、WindowsOSを搭載したパソコンです。
WindowsPCのどのバージョンが危ないのかというと、基本的にはすべてのバージョンのWindowsPCです。(Windows Vista/7/8.1/10、Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016など)
最近主流のWindows10だけでなく、XPやvista、Windows7などもこのウイルスに感染する可能性があります。
<2017年5月14日10:00追記>WindowsXPが主なターゲット
最新の情報によると、Windows10ではなく、Windows XPで主に被害が出ているとのことです。
引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20170514-00000007-jij-n_ameMSが2014年にサポートを終えたウィンドウズXPが主な標的
でも、先にも言いましたように、基本的にはどのWindowsのバージョンでも被害に遭う可能性があると警戒していた方が良いでしょう。
パソコン素人の個人が誰でも出来る簡単な対策方法とは?
トレンドマイクロは、新種の暗号化型ランサムウェア(WannaCry/Wcry)が、日本、米国、英国、台湾など世界各国を攻撃していることを確認しました。ランサムウェアの対策には修正プログラムの適用や、データの定期的なバックアップを行うことが重要です。 pic.twitter.com/lujQMin8cN
— トレンドマイクロ (@trendmicro_jp) May 13, 2017
それでは、個人でできる対策は何でしょうか?原因なんかより、対策が大事ですよね。
トレンドマイクロやノートンと言った、セキュリティ対策専門の会社の情報を調べてみました。
すると、簡潔に言うと、こんな内容です↓
- ウイルス対策ソフト(ウイルスバスターなど)をパソコンにインストールし、最新バージョンにアップデートしておくこと
- その上で、Windowsのバージョンも、最新のバージョンにアップデートを実行しておくこと
これが個人にできる対策です。
【再送】日本を含む世界100カ国でランサムウェア"WannaCry"による大規模な攻撃が確認されています。シマンテック及びノートン製品をお使いのお客様は最新のウイルス定義と侵入防止機能により保護されていますが、同時にWindows Updateの実行を強くおすすめいたします。 pic.twitter.com/cFDhiWlG1J
— ノートン 公式 ツイッター (@NortonJapan) May 13, 2017
でも、筆者のように、パソコンに詳しくない人は、
「じゃあ、Windowsアップデートってどうやってやるの?」
っていうところからつまずきますよね。
Winwdowsのバージョンや設定によって、アップデートが自動で行われることもあるし、手動でやらないとアップデートできないかもしれませんし。
筆者の考えでは、PCに詳しくない個人レベルでは、完璧な対策なんて出来ないと思った方が良いと考えています。
なので、だったら最悪の事態を想定した対策をしておくのが一番良いと考えます。
外付けハードディスクに丸ごとデータをバックアップ取っておく
筆者が行っている対策は、どんなにパソコンに詳しくなくても、誰でも簡単に出来る方法です。
それは、失いたくない大事なデータを外付けハードディスクドライプ(HDD)に定期バックアップを取っておくことです。
今、1TB(1テラバイト)から3TBといった、膨大なデータが保存できるハードディスクが、たったの1万円程度で家電量販店やネットで購入できます。
(ここでは、パソコンに詳しくない方を対象としていますので、1TBがどのくらい大きなデータ量かの話は割愛します)
この使い方は非常に簡単。スマホで撮った写真をパソコンに保存したことがある人であれば、誰でも簡単に出来ます。
- USB接続タイプの外付けハードディスクドライプをパソコンに接続します。
- そして、バックアップを取りたいファイルを「PCから外付けハードディスクドライブ」へコピー(ドラッグ)するだけでバックアップ完了です。
めちゃめちゃ簡単です。
<2017年5月16日追記>外付けハードディスクをPCへ接続中にウイルス感染したらアウト!
読者様からのご指摘を受け、追記致します。
まず、筆者が本記事でお話した大前提は、
- 外付けハードディスクへのバックアップは、あくまで定期バックアップ用として使う。
- 定期バックアップとは、例えば、週に1回とか月に1回だけPCのデータを外付けハードディスクへ保存する。
もし、PCがウイルス感染して、PC内のデータを失う事態に陥った場合↓
- バックアップを取った1週間前や1か月前の状態のデータには戻すことが出来る。
こんな意味合いで説明致しました。
ただし、下記の読者様のご指摘の通り、外付けハードディスクをPCに接続した状態の時にウイルス感染した場合、外付けハードディスク内のデータもダメージを受ける可能性はあります。
読者 刀祢邦芳様のコメント引用:
ランサムウエアは外付けのディスクもネットワークディスクも暗号化してしまうので、そこへのバックアップは無意味では?
ベターなのはクラウドバックアップツール。例えばBackBlazeやCrashPlan。
特に、外付けHDDを常時PCへ接続して使用する方は、上記コメントに例として挙げて頂いたBackBlazeなどを活用するのが、より安全かもしれません。
(刀祢邦芳様、情報提供ありがとうございました)
※尚、今筆者が注目しているのが、EaseUSという会社のデータバックアップソフト「Todo Backup Home 」です。
私自ら本ツールをインストールして、使い勝手を調査しました↓
easeus todo backupのインストール方法!使い方と復元の評価
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まとめ
Wannacryのサイバー攻撃被害は、WindowsPCを使っている人であれば、どのバージョンでも起きうる可能性があります。
ウイルスに感染してしまってから、PCを復旧させるのは素人にはハードルが高いです。(筆者だったら、すぐに諦めてそのパソコンは廃棄処分しちゃうでしょうね。
パソコンに詳しくない人にとっては、感染する最悪の可能性も考え、とりあえずパソコンデータを全て外付けハードディスク(HDD)へバックアップとっておくのがよいでしょう。
(不運にもウイルスに感染してしまった後の対処方法については、PCに詳しいお方の記事にお譲りします)
P.S.
筆者も外付けHDDを重宝しています。パソコンのデータをバックアップ取ると、精神安定上良いです(笑)。
HDDドライブは、年々値段が下がっています。ネットで購入すると、3TBという大量データ保存が出来るものが、1万円を切るレベルで買えます↓
PPS.
実際にランサムウェアで要求された身代金を支払ったら、ちゃんとデータは復旧できるのでしょうか?そんな情報を調べました↓
ランサムウェア(wannacry)の身代金を払ったらデータは復旧するの?
<その他の関連記事>
Wannacryの脆弱性の修正箇所は?windows7やvistaも対策が必要?
easeusのデータ復旧ソフトの評判と感想!リカバリーや復旧は出来る?
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PPPS.
こんな話をしていたら、「バックアップを取ったデータ自身が消えてしまったらどうしよう?」という不安にも駆られるようになってきました。そこで筆者は、データが消失しても自力で復旧させる方法を検討しています。
今、筆者が注目しているのが、EaseUS社製の「Data Recovery Wizard」という商品です。
筆者が試しに使ってみました↓
easeusのデータ復旧ソフトの評判と感想!リカバリーや復旧は出来る?
コメント
ランサムウエアは外付けのディスクもネットワークディスクも暗号化してしまうので、そこへのバックアップは無意味では?
ベターなのはクラウドバックアップツール。例えばBackBlazeやCrashPlan。
ご連絡頂きましてありがとうございます。
「外付けHDDをPCに接続した状態で感染すると、外付けHDD内のデータもアウトになる」と解釈致しました。
頂いたコメントを本記事で引用し、記事を追記させて頂きます。
お忙しいところ、ご指摘頂いたことに感謝申し上げます。